『ストーブリーグ』(朝: 스토브리그、英: Stove League)は、韓国SBSで2019年12月13日から2020年2月14日まで放送されたテレビドラマ。4年連続リーグ最下位のプロ野球チーム「ドリームズ」を舞台に、野球未経験のGMが球団の立て直しに挑む。出演は、ナムグン・ミン、パク・ウンビン、オ・ジョンセ、チョ・ビョンギュなど。
第56回百想芸術大賞で作品賞を受賞するなど、批評家から高評価を得た。また、主演のナムグン・ミンは、第28回SBS演技大賞で自身初となる大賞を受賞した。
2024年8月、SBSメディアグループ傘下のスタジオSはNTTドコモ・スタジオ&ライブと共同で本作品の日本リメイク版を製作することを発表した。
あらすじ
韓国のプロ野球チーム・ドリームズは、過去に準優勝したこともある地域密着型の球団であるが、近年は4年連続でリーグ最下位となるなど成績が低迷していた。そんな中、責任を取って辞任したGMの後任として就任したのは、複数のスポーツチームを優勝に導くものの全て廃部に追い込まれたという異色の経歴を持つ、野球未経験のペク・スンス(ナムグン・ミン)だった。運営チーム長のイ・セヨン(パク・ウンビン)らが実力を疑問視する中、スンスは就任早々ドリームズの人気4番打者イム・ドンギュ(チョ・ハンソン)のトレードを発表し、猛反発を受けるが、監督やコーチも気づかなかった球団の弱点を指摘し、ドリームズを優勝チームにするための改革を進め、徐々に周囲の信頼を得ていく。しかし、赤字続きのチームの解散を目論んでいた親会社の常務クォン・ギョンミン(オ・ジョンセ)は、改革を進めるスンスが気に食わず、大幅な予算の削減など無理難題を押し付ける。
登場人物
主要人物
- ペク・スンス
- 演 - ナムグン・ミン
- 野球未経験ながら採用されたドリームズの新ゼネラルマネージャー。韓国相撲、アイスホッケー、ハンドボールのチームを優勝に導いたが、廃部に追い込まれる。不愛想だが、リーグ優勝への強い意思を持つ。
- イ・セヨン
- 演 - パク・ウンビン
- ドリームズの運営チーム長で、リーグ唯一の女性運営チーム長。ドリームズへの思い入れは強く、チーム再建に向けて奮闘する。
- クォン・ギョンミン
- 演 - オ・ジョンセ
- 球団の親会社ジェソングループの常務で、会長の甥。赤字続きのドリームズの解散を目論み、運営したチームがことごとく廃部に追い込まれた経歴を持つスンスを採用するが、優勝を目指して改革を進めるスンスと対立する。
- ハン・ジェヒ
- 演 - チョ・ビョンギュ
- 運営チームのスタッフ。やる気のない財閥3世の「コネ入社」だったが、徐々にチームへの熱意を見せ、努力する。
ドリームズ職員
- コ・ガンソン
- 演 - ソン・ジョンハク
- 球団社長。
- コ・セヒョク
- 演 - イ・ジュニョク
- スカウトチーム長。戦力にもならない選手をドラフト会議で指名して入団させる事を条件に、選手の親から賄賂を受け取る事を長年繰り返していた。その事がスンスによって全て暴かれ、球団を解雇になる。その後は選手のエージェントに転職。ドリームズの選手の年俸交渉を狡猾に進めようとする。
- 一方で後輩の面倒見がよく、現役時代には後輩選手を飲みに連れては野球技術を熱心に指導したりしていたのでセヒョクを尊敬する者も多い。
- ヤン・ウォンソプ
- 演 - ユン・ビョンヒ
- スカウトマン。スカウトマンとして確かな実力を持つが、無関係な者にもかかわらず高校の監督などへ強く抗議したりするなど迷惑な事を繰り返していた。スンスに見つかりスカウトマンをクビになり3ヶ月の減給処分になるが、同時に失脚したセヒョクの後任としてスカウトチーム長になる。
- ユ・ギョンテク
- 演 - キム・ドヒョン
- 戦力分析チーム長。
- イム・ミソン
- 演 - キム・スジン
- マーケティングチーム長。
- ピョン・チフン
- 演 - パク・ジヌ
- 広報チーム長。
- チャン・ウソク
- 演 - キム・ギム
- スカウトチーム次長。
ドリームズ選手
- チャン・ジヌ
- 演 - ホン・ギジュン
- 最年長投手。
- ユ・ミンホ
- 演 - チェ・ジョンヒョプ
- 新人投手。将来有望株だが、イップスに悩まされている。
- イム・ドンギュ
- 演 - チョ・ハンソン
- 4番打者。韓国代表に選ばれる程の強打者だが、傲慢な性格でチームメイトから疎まれている。しかし、野球に対する情熱やドリームズへの愛情は本物で上達のためなら人一倍の努力も惜しまない。スンスの改革で先発投手のカン・ドゥギ獲得の為にバイキングスへトレードされる。
- ソ・ヨンジュ
- 演 - チャヨプ
- 正捕手。実力は確かだが、横暴な振る舞いが目立つ。怪我や痔に悩まされている。
- クァク・ハニョン
- 演 - キム・ドンウォン
- 内野手。
ドリームズ監督・コーチ陣
- ユン・ソンボク
- 演 - イ・オル
- 監督。
- チェ・ヨング
- 演 - ソン・グァンオプ
- 投手コーチ。
- イ・チョルミン
- 演 - キム・ミンサン
- ヘッドコーチ。
- ミン・テソン
- 演 - ソ・ホチョル
- 打撃コーチ。
野球関係者
- キム・ジョンム
- 演 - イ・デヨン
- ライバル球団・バイキングスのGM。
- オ・サンフン
- 演 - ソン・ヨンギュ
- ライバル球団・ペリカンズのGM。
- キム・ヨンチェ
- 演 - パク・ソジン
- スポーツアナウンサー。
- カン・トゥギ
- 演 - ハ・ドグォン
- バイキングスの韓国代表エース投手。以前はドリームズに所属していて、その時から確かな実力と実直な人柄でファンからは愛されており、チームメイトからも慕われていた。スンスの改革の一環で、イム・ドンギュとのトレードでドリームズへ移籍する。
- イ・チャングォン
- 演 - キム・ガンミン
- バイキングスの投手。新人王。
その他の人物
- ユ・ジョンイン
- 演 - キム・ジョンファ
- スンスの元妻。
- ペク・ヨンス
- 演 - ユン・ソヌ
- スンスの弟。下半身不随で車椅子に乗っている。
- チョン・ミスク
- 演 - ユン・ボギン
- セヨンの母。
- クォン・イルド
- 演 - チョン・グクファン
- ジェソングループ会長。
- チョン・フンマン
- 演 - イ・ギュホ
- 韓国相撲の元選手で、スンスの協力者。
- キル・チャンジュ/ロバート・キル
- 演 - イ・ヨンウ
- 通訳。不名誉な過去を持つ元大リーグ投手。
- キム・ギボム
- 演 - ムン・ウォンジュ
- 元ドリームズブルペン捕手。現在は妻と焼肉屋を経営している。
- クォン・イルド
- 演 - チョン・グクファン
- ドリームズを所有している大企業ジェソングループの会長。主要産業は小売販売。町工場から大企業に育て上げた叩き上げの経営者だが、人を人と思っていないとギョンミンに言うなど性格は傲慢。消費者の顔色を伺う必要のある小売販売にうんざりしており、重工業に鞍替えすることを計画している。
- クォン・ギョンジュ
- 演 - ホン・イン
- イルドの息子でギョンミンの従兄弟。年上のギョンミンをあからさまに見下すなど傲岸不遜でセヨンに第一印象でクズと陰口をたたかれている。兵役にはついていない。
制作
本作は、2016年下半期MBCドラマ脚本コンテスト(ミニシリーズ部門)で受賞したイ・シンファの脚本を基に制作された。
ナムグン・ミンとパク・ウンビンは、2013年に放送された韓国MBCのテレビドラマ『ホジュン〜伝説の心医〜』の準主演として共演している。
2019年9月に最初の台本読み合わせが行われた。
制作には、韓国のプロ野球チーム・SKワイバーンズ(後のSSGランダース)が協力した。本拠地の文鶴野球場はロケ地として使用され、一部の宣伝ポスターにも掲載された。カリフォルニアを舞台とするシーンはハワイで撮影が行われた。
当初は1話2部構成で放送されていたが、視聴者から1部と2部の間に放送される広告が長すぎると番組ウェブサイトに不満が寄せられたため、第10話から3部構成で放送された。
ドラマの成功を受けて、2020年2月17日に出演者とスタッフが参加してサイパンへ4日間の褒賞旅行が実施された。
オリジナルサウンドトラック
Part 1
Part 2
Part 3
Part 4
Part 5
日本での放送
- BS日テレ(2021年4月)
- フジテレビTWO(2021年10月)
- 日テレプラス(2022年3月)
- サンテレビ(2022年4月)
- BS-TBS(2022年12月)
視聴率
受賞歴
脚注
注釈
出典
関連項目
- 『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』 - サッカー経験のないアメフトコーチがイギリスのサッカーチームの監督に転身するアメリカ合衆国のコメディ
外部リンク
- 公式ウェブサイト (日本語)
- 公式ウェブサイト (朝鮮語)
- ストーブリーグ - IMDb(英語)
- ストーブリーグ - HanCinema (英語)




