関口 芙沙恵(せきぐち ふさえ、1944年 -)は、日本の小説家。1993年頃までは、関口 ふさえの名で作品を発表していた。本名は房枝。
来歴・人物
1944年、群馬県伊勢崎市境島村出身。 埼玉県立本庄高等学校を卒業し、島村蚕種のほか、税理士事務所や新聞社などへの勤務を経る。
1990年、『蜂の殺意』で第8回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞し、小説家デビュー。ミステリー小説やサスペンス小説を発表する。スポーツ、美術、医療など様々なテーマに挑戦している。
2000年代以降は、時代小説を発表している。 『修羅の川』は、幕末の島村地区を舞台とした時代小説で、養蚕家に生まれた女性の山あり谷ありの生涯が描かれている。 2007年9月1日には、伊勢崎市図書館で開かれた講演会で、ふるさとである島村地区の歴史と島村養蚕の重要性を語った。
一般社団法人日本推理作家協会会員。趣味は、絵画などの鑑賞。
著作
単著
- 蜂の殺意(1990年7月 文藝春秋)
- 黒バラ荘殺人事件(1991年3月 カッパ・ノベルス)
- 2時間7分の身代金(1991年8月 カッパ・ノベルス)
- 青いスポルティーフ(1992年5月 文藝春秋)
- エゴン・シーレの女(1992年8月 トクマ・ノベルズ)
- 非婚の女(1993年7月 双葉社)
- ゴッホ 呪われた肖像(1993年11月 徳間書店)
- 悪業の筐(1997年2月 カッパ・ノベルス)
- 移植病棟(1997年11月 カッパ・ノベルス)
- 修羅の川(2003年11月 光文社)
- 玻璃の橋(2014年5月 光文社)
アンソロジー
「」内が収録されている関口芙沙恵の作品
- 白のミステリー(1997年 光文社文庫)「殺意の花」
- 恐怖の化粧箱(1999年 光文社)「殺意の花」
映像化作品
- 2時間7分の身代金(TBS / 1993年7月26日放送 / 出演 布施博 原日出子 本田博太郎 神保悟志ほか)
脚注
関連項目
- 日本の小説家一覧
- 推理作家一覧
- サントリーミステリー大賞
外部リンク
- 会員名簿 関口芙沙恵|日本推理作家協会




