医療難民(いりょうなんみん)とは、医療サービスの享受に困る社会問題、またはその被害を受けた人々を指す言葉。
原因
地域の医療施設が喪失されうる原因としては以下のものがある。
- 医療業界の抱える問題
- マンパワーの不足(医師不足)
- 医療訴訟リスクの増加による廃業(防衛医療)
- 環境の変化
- 施設の建て替え等による郊外化(スーパーの郊外化による買い物難民発生と同じ)
- 施設そのもののキャパシティの不足
- 社会全体の貧困化
- また、医療関係者には慈善事業ではなく商売と考える者も見られ、買い物難民問題と同じ道も辿りうる。
- そもそも人口(=需要)がなく、経営が成り立たない。
- 病院同士の競争に負けた
- 企業立病院の場合、その企業の経営悪化による閉鎖
これらの結果として地域の医療機関が失われてしまうと、特に公共交通が脆弱化した地方においては、パーソナルな移動手段(自家用車、オートバイ、自転車等)を利用できない層が、医療サービスを受けること自体困難となってしまうのである。
関連項目
- 医師不足
- 出産難民
- 防衛医療
- 医療崩壊
- 遠隔医療
- 交通弱者
- 貧困問題
- 過疎
- 買い物難民
- 小さな拠点
- モータリゼーション
- 若者の車離れ - 自身または同居人の自家用車の保有、免許の有無、運転の可否で医療難民となる率が左右されることがある。
- 『サウスパーク』 - 高齢者の運転を扱ったアニメ作品「自由の国のシルバー暴走族」で、運転免許(=自家用車)がなければ買い物難民・医療難民になってしまうという旨のセリフがある。



