『カサノヴァ・夢のかたみ』は、宝塚歌劇団星組で上演されたミュージカル作品。1994年8月12日から9月26日(新人公演は8月30日)に宝塚大劇場で、同年12月1日から12月26日(新人公演は12月13日)に東京宝塚劇場で上演された。伴演作はロマンチック・レビュー『ラ・カンタータ!』。
形式名は「浪漫歌劇(オペラ・ロマネスク)」。17場。
ロココ時代の随一の恋の冒険家として名高いジャコモ・カサノヴァと、ロココの女王と謳われたルイ15世の寵姫ポンパドゥール侯爵夫人との“存在しなかった恋”を描いた浪漫歌劇。
星組トップスター・紫苑ゆうのサヨナラ公演作品となった。
特別出演
※「()」の文字は当時の所属組
- 岸香織(専科)
- 箙かおる(専科)
配役
※「( )」の人物は新人公演・配役。役柄は出典していない(2022年8月現在)
- ジャコモ・カサノヴァ(ロココ時代随一の恋の冒険家) - 紫苑ゆう (湖月わたる)
- ジャンヌ(カサノヴァの想い人。後のポンパドゥール侯爵夫人) - 白城あやか (星奈優里)
- サンジェルマン伯爵(錬金術を使う異端の魔術師)/占い師カタラニ - 麻路さき (神田智)
- ルイ15世 - 稔幸 (朝宮真由)
- デュルフェ侯爵夫人(錬金術マニアで、サンジェルマンのパトロン)/尼僧(ジャンヌの伯母) - 岸香織 (舞路はるか)
- サンマルコ大司教 - 箙かおる (じゅんあつき)
- ヴェネチア共和国総督 - 一樹千尋 (京極彩之)
- アルジャンソン伯爵(フランスの外務大臣) - 夏美よう (大洋あゆ夢)
- バルビ(詐欺師。カサノヴァと共に脱獄) - 鞠村奈緒 (朝峰ひかり)
- フリードリヒ大王(プロシアの王) - 千珠晄 (夏風りお)
- アナベル(デュルフェ夫人の娘) - 英真なおき (万理沙ひとみ)
- マリア・テレジア(オーストリアの女王) - 出雲綾 (美々杏里)
- ボーモン大司教 - 千秋慎 (万波紫帆)
- マルコリーナ - 羽衣蘭 (白鳥ゆりえ)
- ルクレチア(一座のプリマ) - 朋舞花 (陵あきの)
- ダミアン(ルイ15世を狙う賊) - 真織由季 (久城彬)
- スタンヴィル伯爵(フランスの外交官) - 絵麻緒ゆう (高央りお)
- 女帝エリザベータ - 舞路はるか
- ブーシェ(百科全書派) - 雅景
- ベルニス(百科全書派) - 希佳
- ボルテール(百科全書派) - 真中ひかる
- ルソー(百科全書派) - にしき愛
- ディドロ(百科全書派) - 麻央りつき
- ダランベール(百科全書派) - 彩夏ゆう
- オーセ - 貴柳みどり
- マリー王妃:星奈優里
- 東京公演時は星奈の組み替えに伴い、月影瞳
スタッフ
※氏名の後ろに「宝塚」「東京」の文字がなければ両公演共通。
- 作・演出:小池修一郎
- 作曲・編曲:吉田優子・甲斐正人
- 音楽指揮:佐々田愛一郎
- 歌唱指導:麻鳥千穂
- 振付:尚すみれ・前田清実
- 擬闘:太田雅也
- 装置:大橋泰弘
- 衣装:任田幾英
- 照明:勝柴次朗
- 音響:加門清邦
- 小道具:伊集院徹也
- 効果:三尾典正
- 演出助手:荻田浩一・齋藤吉正
- 装置補:新宮有紀
- 衣装補:有村淳
- 制作:岩崎文夫
- 演出(新人公演):小池修一郎、荻田浩一(東京)
脚注
参考文献
- 編集:森照実・春馬誉貴子・相井美由紀・山本久美子、執筆:國眼隆一『宝塚歌劇90年史 すみれの花歳月を重ねて』宝塚歌劇団、2004年。ISBN 4-484-04601-6。
- 実況CD「TMPC229~230(収録日:1994年8月25日)」宝塚音楽出版
関連項目
- ヴェネツィア
- フリーメイソン
- 錬金術
- CASANOVA カサノヴァを題材とした2019年のミュージカル作品。
- 阪急文化アーカイブズ

