インディアン航空(Indian Airlines)はかつて存在したインドの国営航空会社。インド国内線、近距離国際線を担当していた。2007年に同じインド国営航空会社のエア・インディアと経営統合。経営統合後もエア・インディア傘下の航空会社として存在したが、2011年2月にエア・インディアと完全に合併した。ニューデリーのエアラインズ・ハウスに本社を構えていた。

歴史

1953年、航空会社法に基づき設立。

2005年に株式公開を実施。

2007年、エア・インディアと経営統合。

2011年2月、エア・インディアと完全合併。

保有していた機材

  • エアバスA300B2、B4
  • エアバスA319
  • エアバスA320
  • エアバスA321
  • ボーイング737-200、-200F
  • シュド・カラベル
  • フォッカーF27
  • ツポレフTu-154B(アエロフロート・ロシア航空とウズベキスタン航空からそれぞれ1機ずつリース)

インディアン航空のエアバスA320には特別仕様機が存在した。同社が運行していた約50機の内19機はメインギアがダブルボギー仕様となっている。理由として当時インド国内の空港では、滑走路や誘導路の質が悪く従来型で運航した場合、アスファルトにかかる負荷が大きくなってしまい、アスファルトの剥離やタイヤがめり込んでしまうため、負荷が分散されるようにするために特別仕様機が納入された。

その後、これら機材は同社がエア・インディアと併合した際に引き継がれ運航されたのち、経年化によって全機が退役した。また、インド国内の空港の整備も進んだためダブルボギー仕様のエアバスA320は以後製造されていない。

事故

  • 1988年10月19日、インディアン航空113便(ボーイング737-2A8)がアフマダーバード空港への進入中に墜落。乗員乗客135人中133人が死亡した。
  • 1990年2月14日、インディアン航空605便(エアバス A320-231)がHAL バンガロール空港手前に墜落。搭乗者146人中92人が死亡した。
  • 1991年8月16日、インディアン航空257便(ボーイング737-2A8 Advanced)がインパール空港への降下中に墜落し、乗員乗客69人全員が死亡した。
  • 1993年1月9日、ウズベキスタン航空により運航されていたインディアン航空840便(Tu-154B-2)がインディラ・ガンディー国際空港で着陸に失敗。機体は反転したものの、乗員乗客165人に死者はなかった。

脚注


インディアン航空 Airbus A320 VTEVR 羽田空港 航空フォト by harahara555さん 撮影2018年10月28日

Indian Airlines Cabin

インディアン航空 Airbus A320 VTEVP クアラルンプール国際空港 航空フォト by jun☆さん 撮影2007年01月20日

Indian Airlines B7372A8 VTECP Kodachrome collection slid… Flickr

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