ヨーロピアンフリーハンデキャップ(European Free Handicap)はイギリスで行われる3歳の競走。2014年時点ではリステッドレースに格付けられている。
4月にニューマーケット競馬場のロウリーマイルコースで行われ、1か月後の2000ギニーの前哨戦の1つである。
年代によってはフリーハンデキャップ(Free Handicap)、ニューマーケットフリーハンデキャップ(Newmarket Free Handicap)などの表記も行われている。
概要
ヨーロピアンフリーハンデキャップ(European Free Handicap)は、イギリスの平地競走ではもっとも早い時期の開催である、4月のクレイヴン開催(ニューマーケット競馬場)で行われている競走である。
3歳馬による競走で、この年のヨーロッパ各地のクラシック戦線を占う競走となっている。与えられるハンデは2歳時の戦績を基に1月に発表されるランキングに基いて作成される。
最近の出走馬の中からは、1991年の優勝馬ミスティコ(Mystiko)が2000ギニーを勝ち、1995年の出走馬ハライール(Harayir)が1000ギニーを勝っている。
2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催取りやめとなった。
フリーハンデの語源
イギリスでは、毎シーズンが終わると、各馬の強さを数値化したハンデキャップが作成された。
「フリーハンデキャップ」競走は、翌シーズンの最初に行われる競走で、前シーズン末のハンデキャップがそのまま適用される。この競走には登録料が無料(フリー)で出走することができるので、フリーハンデキャップというレース名になった。
やがて「フリーハンデ」という語は、各馬の強さを表すハンデキャップ表そのものを指すようになった。フリーハンデの概念は、現在はワールド・ベスト・レースホース・ランキングに継承されている。
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この競走は、以前は「フリーハンデ(The Free Handicap)」として知られていた。一時期、この競走はイギリスの大手ブックメーカーのThe Tote社がスポンサーを務めていた。1981年から競走名に「ヨーロピアン(European)」がつくようになった。
記録
最多勝騎手
- パット・エデリー - 8勝。1974年、1979年、1989年、1990年、1992年、1993年、1998年、2002年
最多勝調教師
- リチャード・ハノン(シニア)en:Richard Hannon, Sr. - 5勝。1994年、1996年、2000年、2005年、2011年
歴代勝馬
- *印は日本輸入馬。(国際競走出走のための一時的なものも含む)
- ※負担重量は「ストーン-ポンド」。1ストーンは14ポンドで、1ポンドは約0.45キログラム。
- ※キログラム換算は1ポンド=0.453592キログラムで換算し、小数点第2位を四捨五入したもの。
1967年以前
- 1947: Benedictine
- 1948: Rear Admiral
- 1949: Spy Legend
- 1950: The Moke
- 1951: Wilwyn
- 1952: Caerlaverock
- 1953: Good Brandy
- 1954: Sun Festival
- 1955: Counsel
- 1956: Honeylight
- 1957: Quorum
- 1958: Faultless Speech
- 1959: Petite Etoile
- 1960: Running Blue
- 1961: Erudite
- 1962: *プリヴィカウンシラー
- 1963: Ros Rock
- 1964: Port Merion
- 1965: Short Commons
- 1966: Kibenka
- 1967: Supreme Sovereign
1968年以降
脚注
参考文献
- HRN European_Free_Handicap
各回結果
- Galopp-Sieger Newmarket Free Handicap2014年5月9日閲覧。
出典
関連項目
- クレイヴンステークス - クレイヴン開催の目玉競走で2000ギニーの前哨戦。
- ネルグウィンステークス - クレイヴン開催のもう一つの目玉競走、牝馬のための1000ギニーの前哨戦。
- グリーナムステークス - 2000ギニーの重要な前哨戦の一つ。
- 2000ギニートライアルステークス - 2000ギニーの前哨戦の一つ。1986年に廃止。




